施設経営に必要な人員配置!

訪問看護/訪問介護/施設運営/ケアマネ事務所(居宅介護支援事業所)/訪問診療のバックオフィス、
訪問看護、住宅型有料老人ホームの起業支援を行っている、インキュベクスの上村です。

 

今日は介護施設経営に必要な人員配置と言うテーマ。

 

できれば人が辞めない介護施設を作っていただきたいと思います。
そのためにも必要な人員配置をご紹介させていただきます。

ちなみに、私は横浜市鶴見区で19床の小さな介護施設を経営していますが、この小さな介護施設のスタッフは正社員4名、パートアルバイトが7名程が在籍していますが、退職者は年に1人出るか出ないかと言うレベルですので、人の不足に振り回されることなく、日々のサービス、目の前の課題解決に集中できるのです。

◆まずは地域ニーズに即した介護施設経営を目指してもらいたい

介護施設経営を考える場合、まず初めに考えるべきは地域のニーズです。
10年先20年先にも生き残るためには、地域に即した介護施設を用意する必要があると思うのです。

僕の思う介護施設に対する地域ニーズはこのようなものです。

① 入居費用がリーズナブルであること
② 24時間体制で施設に人員配置がなされていること
③ 介護士による質の高い介護サービス提供ができること
④ 看護師による医療サービス提供ができること

このように介護士はもちろん、看護師さんの配置も検討することから、かかる初期費用は小さくはありません。

◆地域ニーズに即した介護施設に目指していただきたい客単価

ご利用者様にの安心安全の暮らしをバックアップできる場合、介護保険、医療保険、障害保険などを利用したサービスが提供できます。

◇客単価一例です
①入居費用 月額10万円
②介護保険 月額30万円
③障害保険 月額25万円
④訪問看護 月額10万円

このようにご利用者様のニーズに即したサービスの提供が出来るのです。

◆地域ニーズに即した介護施設を開業するために必要な資金は?

①什器備品 1000万円
私が横浜市鶴見区で運営する19床ほどの介護施設にかけた費用が、おおよそ1000万円

②人件費 2000万〜4000万
介護施設を開業するエリアでそれ以前に訪問看護ステーションや訪問介護、あるいは居宅介護支援事業所などを運営されている方であれば、19床程度の介護施設は早ければ半年ほどで満床を目指せるかもしれません。(この場合は人件費として2000万程のご用意でも良いかもしれません。)

一方で介護施設を開業する地域で介護事業は未経験の方の場合は、1年ほどで19床の介護施設は満床に近づけるのではないでしょうか?(この場合は人件費として4000万程のご用意が必要かもしれません)

◆地域ニーズに即した介護施設を運営するための人員配置(初級〜中級)

10年先20年先も生き残る介護施設はスキル、経験値ともに訓練された人員の配置が求められますが、まずはそれぞれの仕事で経験値のある人間を採用することがお勧めです。

①施設長

施設長はご利用者様の契約に関わる事項のほか、物品の調達、食事の手配、リネン、清掃、日々の金銭管理、さらには入居者の外出、外泊管理、自費サービス等の対応を行います。

②サ責

サ責はサービス提供責任者の略。
私たちの事業所の場合、介護施設にお住まいの方に対して介護サービスの計画を立てる役割。
そして、その上でヘルパーに対する訪問スケジュール作成やヘルパーのシフトを作成し管理します。

また、ヘルパーの接遇や技術の向上を目的とした教育訓練を提供すると言う役割も担うのです。

③管理者

私共の場合は障害、サービス提供を求められるご利用者様に対するサ責業務に従事をしていただくものを管理者と表現しています。

④介護福祉士及びヘルパー

スタッフ業務はモーニングケア、イブニングケア、そしてナイトケアに大きく分類されます。
さらには排泄介助、入浴介助、食事介助といった仕事が求められています。

清掃業務や内部連携(申し送り)と言った業務も併せて設計する必要があります。

ここまでの人員配置でも気をつけていただきたい点があります。

例えば数年のヘルパー経験がある方を管理職に任命するといったことは避けていただきたいのです。

仕事が出来るスタッフのスピードやコミニケーションスキルなどまずはご覧いただきたいと思うのです。

◆地域ニーズに即した介護施設を運営するための人員配置(上級)

10年先から20年先にも生き残る介護施設経営において医療サービスの提供はマストです。

ここで言う医療サービスとは、
看護師によるサービス提供を言います。

看護師によるサービス提供を医療保険の範囲で提供する場合は訪問看護ステーションの立ち上げが必要です。

訪問看護ステーションの客単価は一般的に6万円程ですが、介護施設を訪問看護のサービスの提供先とした場合、客単価は10万円ほどに向上します。

介護施設が訪問看護ステーションを併設しているケースも多く、1つのグループが様々なサービス提供を行うことが当たり前になるのかもしれません。

都市型、地方型にかかわらず自社が運営する介護施設にのみ訪問する訪問看護ステーションも実際にございます。

◇看護ステーション運営の場合の人配置は2.5名です。

①訪問看護ステーション管理者
②看護師

◆地域ニーズに即した介護施設を運営するための人員配置

地域に即した介護施設設計に必要な人配置をざっくりご紹介して参りました。

私の場合は横浜市港北区、鶴見区周辺に特化したサービス提供を行っています。

介護施設と訪問看護ステーションの運営からスタートした私たちですが、2023年には訪問診療(バックオフィス)をスタートさせました。

2024年6月には居宅介護支援事業所を開業。

訪問看護ステーションは現在3拠点(新横浜、鶴見区梶山、川崎市中原区(新丸子駅))となっています。

スタッフ総数はおよそ90名
内訳は以下。

ドクター2.2名、
診療ナース 2名、
看護師、セラピスト 30名
介護士10名その他

これからも地域に根差してじっくりと成長してまいります。

 

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