
円仁会株式会社の上村です。
小さな介護施設経営は、競争が比較的少ない市場です
介護施設経営というと、「初期投資が大きく大変そう」というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろん、そのイメージは間違っていません。
しかし、経営者という視点で見ると、その”参入障壁の高さ”こそが、大きな魅力になると私は考えています。
訪問看護の約5分の1しか新規参入がない
私は19床の小さな介護施設を経営しています。
介護施設経営の魅力の一つは、競争が比較的少ないことです。
例えば、訪問看護ステーションは年間約2,500事業所が新たに開業しています。
一方で、介護施設の新規開設は年間約500施設程度です。
約5倍もの差があります。
この差を生んでいる最大の理由は、参入障壁の高さです。
介護施設は簡単には始められない事業
私が2018年に横浜市で19床の介護施設を建設した際には、
- 土地取得 約1億円
- 建物建設 約1億円
- 開業後の運転資金 約5,000万円
合計で約2億5,000万円の投資が必要でした。
これは2018年当時の実績です。
現在は建築コストもさらに上昇しており、当時より30〜40%ほど高くなっている印象があります。
これだけの投資が必要になるため、誰でも簡単に参入できる事業ではありません。
だからこそ、新規参入も急激には増えにくい市場なのです。
本当に利益が出るのは2棟目から
実際、多くの介護施設経営者は1棟だけで終わりません。
2棟目、3棟目へと展開していきます。
その理由は、本部機能を共有できるからです。
1棟目で運営ノウハウや教育体制、人材育成の仕組みを整えておけば、それを次の施設にも展開できます。
さらに、
- 本部機能の共有
- 職員配置の最適化
- 備品の一括購入
- 採用コストの効率化
など、規模が大きくなるほど経営効率も高まります。
介護施設は、積み上げ型の事業なのです。
介護施設は家賃だけで考える事業ではない
私たちの事業では、
介護施設事業は営業利益率約35%。
訪問看護ステーションは約25%を維持しています。
さらに、施設オーナーとして月額約150万円の賃料収入もあります。
もちろん、これは私自身の経営モデルによる実績であり、すべての施設で同じ結果になるわけではありません。
ただ、介護施設は「家賃収入だけ」を目的に考える事業ではありません。
施設運営と関連事業を組み合わせることで、収益構造を厚くしていくことが重要だと考えています。
地域に残る資産をつくる経営
私は介護施設を、単なる利益を生み出す事業だとは考えていません。
地域に必要とされ続ける資産だと思っています。
参入障壁が高いからこそ、競争は比較的穏やかです。
そして、一度しっかりとした運営体制を築けば、長期的に地域へ価値を提供し続けることができます。
介護施設経営の魅力とは、高い利益だけではありません。
地域に必要とされる事業を長く続けられること。 私は、それこそが小さな介護施設経営の本当の価値だと考えています。

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