【空き家を活用した老人ホーム】オープンまでの道のりを担当者にインタビューしました。
こんにちは。「介護の王国」プロジェクトメンバーの舩見です。
2019年12月23日(月)に久々の中古物件改修型である「介護の王国」たおやか幕張店がオープンしました。
幕張店の立ち上げまでを担当した「介護の王国」のプロジェクトメンバーの弊社の丸山にオープンまでの道のりについてインタビューを行いました。
元々この中古物件を活用した老人ホーム案件がスタートした背景を教えてください。
丸山:はい。まず今から約1年前ですね。敷地面積275㎡に空き家(220㎡)を持つオーナー様から「空き家を老人ホームとして活用したい」とのご連絡をいただきました。
この空き家の220㎡のうち120㎡は、小規模多機能型居宅介護として使われたため、残り100㎡は、用途変更は不要※とのことでした。
※現在は、規制が緩和され150㎡以下まで用途変更は不要となっています。
既に階段昇降機や大き目の多機能トイレが設置されていました。
この空き家を老人ホームにリフォームするにあたり何か方向性・コンセプトのようなものはありましたか?
丸山:それは、もう中古改修型ですからまず清潔感です。
そして暮らしやすさ。もちろん年金の範囲で安心して暮らせることが「介護の王国」のコンセプトですから豪華にはできませんが普通に喜んでいただける施設を作ることを心掛けました。
今回空き家を老人ホームにするにあたり主に行った改修工事を教えてください。
丸山:そうですね。前述したように階段昇降機と多機能トイレは、既に設置してありましたので、大きくいって下記の4点です。
(1)壁の撤去、リビングの区分けによる居室の新設(全部で10床)
(2)居室の新設により各部屋への照明器具・エアコンの設置
(3)壁を取り廊下を設置。食堂やトイレに行き来できる動線の確保。
(4)各部屋へのスプリンクラーの設置
(※宿泊ができる介護施設の場合、スプリンクラー設置が必須となります。)
改修工事において印象に残ったことはありますか?
丸山:まずもともと2階立ての3LDKが3つ繋がっているメゾネットタイプのマンションでしたので玄関が3つある建物でした。玄関は、3つもいらないので避難経路として活用したり、閉め切って倉庫にしました。
また以前の居住者の荷物が残っている部屋もありましたので、捨てるわけにもいかず移動させながら工事を進めたことは、印象に残っていますね。
では苦労した点は?
丸山:やはりなにより改修コストをどう抑えるかですね。
今回の案件の場合、まずは、部屋割りがまず第一優先。10部屋をどう確保するかが一番のポイントでした。
部屋数が決まれば必要となるスプリンクラー等の数も決まってきます。そこで詳細な見積もりが必要になるのですが…
当初、これまで介護施設のリフォームの経験のない工務店から出てきた見積もりが想定以上に高く、正直焦りました。
内容を精査して優先度をつけて見直しをすることで 当初想定していた金額1,200万円程度に抑えることができました。
仕上がった施設はいかがですか
丸山:そうですね。部屋のクロスは、すべて張り替えたもののコストの関係で床は、清掃にとどめました。もちろんきれいですよ。
また各部屋に後付けしたスプリンクラーですが、建物が在来工法ではなく、ツーバイフォーだったので1階と2階の隙間がなく、1階の天井は、配管がむき出しになってしまったのですが、工事業者さんが見た目も含め、きれいに仕上げてくださいました。
住まわれる方もさほど気にならない仕上がりになっていると思います。
※工事中の写真です。
改修工事の期間はどのくらいでしたか?
丸山:工事だけですと約2か月です。もちろん中古物件を老人ホームにするのは、現行の法規制をクリアしなければならないこともあり、行政との話合いもかなり重ねました。
無事に開業できてよかったです。
ありがとうございました。
昨年の末に行政に開業届けを提出し12月23日に無事に開業の運びとなりました。
どうぞ、千葉県初となる「介護の王国」たおやか幕張店をよろしくお願い致します。
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