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家賃10万円の空き家が住宅型老人ホームに生まれ変わった! エピソード(3)「そして現在編」


こんにちは。「介護の王国」で建築と不動産の担当をしている舩見です。

前回に続いて、昨年I社長様が開設された住宅型有料老人ホームに関する波乱万丈のエピソードをお伝えします。
無事に満床でのスタートを切った中古住宅改修の住宅型有料老人ホームですが、それから1年後の現在はどうなっているでしょうか?

今回は、気になる現在(※)の運営状況についてお話しします。(※この内容は、2018年3月中旬頃のものになります。)

不安だった介護職の採用、その結末とは?

老人ホームのオープン前には、「適切にスタッフを採用できるだろうか?」と心配されていたI社長様ですが、
以前から運営されている訪問看護ステーションの看護師から紹介があり、オープンまでには介護職員を確保することができました。

そして2018年3月時点の介護スタッフは、常勤が2名、非常勤が9名という計11名で構成されています。

夜勤の専住スタッフはおらず、4月に入社予定となっています。

訪問看護のスタッフもシフトをカバーできる状態になっておりますし、夜勤を希望する準看護師さんの協力も得て、夜のシフトも無理なく実施可能な体制を敷くことができています。

なお、スタッフの応募については、近隣にある他の介護施設の状況も影響しているようです。近隣地域では最近、小さな訪問看護ステーションや訪問介護事業所が合併するという事情があったため、介護職経験者からまとまった応募が続いているようです。現在は5名ほどが入社交渉中。I社長様としては、地域のこのような動向も見据えつつ、採用を進めていくそうです。

高めの要介護度に絞る不安は?予想を裏切る衝撃の展開!

オープン前には、入居者を獲得できるかどうかという不安もありました。

要介護3~5の方のみで入居者数に達するかどうかは、ホームの方針にもかかわる問題です。

しかし、ケアマネジャーの方や病院などに、「要介護3~5を中心とした老人ホーム」という特徴を説明して回ったところ、多くの方からご理解をいただくことができました。

そしてオープン時には、当初の計画通り、要介護3~5のご入居者様でスタートできたのです。

ただし、後に述べるように、現在は要介護2の方が1名だけ入居されています。その方以外は、要介護4~5の方々を中心に構成されています。

このように「中重度者を中心とした老人ホーム」というブランドがだんだんと地域に定着していくことで、医療機関などからは、医療依存度が高い方の受け入れについて要望が寄せられるようになりました。

訪問看護ステーションを併設するという強みから、ホームは医療依存度が高い方の受け入れを積極的に行うことも方針の一つとしました。

ホームに寄せられている要望は、他にもまだあります。

その一つが越冬を前提としたショートステイです。
老人ホームが位置するI県は、豪雪地域でもあります。

そのため、冬限定で越冬を前提としたショートステイができないかという要望が地域から寄せられていました。
この要望に対して、まずは試験的に、1床からこの内容での受け入れをスタートしていくそうです。

「中重度を中心とした入居者を受け入れる」、そして「地域のニーズに柔軟に応える」という方針によって、ホームは開設1年にして多くの入居依頼が寄せられるようになりました。

現在はすでに対応可能な入居者数を超えており、複数の待機者が出ている状況とのことです。

なお待機中の方々に対しては、必要なケアを提供できる態勢を整えています。

ホームでは必要なケア内容などが記された待機者リストを作成しており、ケアに急を要する方に対しては、訪問看護と訪問介護で対応するなど、適切なサービスを提供しています。

ほかにも、

・胃ろうや吸引、呼吸器対応など医療処置が必要な要介護2の方について、入居ができないか

という依頼もありました。

基本的に要介護2の方は入居対象ではないのですが、医療処置が必要なケースについては訪問看護によって対応しています。

また、

・要介護4の訪問看護利用者の方から越冬入所を依頼

・要介護5の方が、春に介護老人保健施設を退院予定となっており、その後の入所を希望

・越冬入所している人の退院後の受け入れ先がないので、対応してほしい

など、多数の相談が入居希望者や地域から寄せられている状態だと言います。

このようにして、ホームは1年にして地域から大きな期待を寄せられる施設へと成長しました。

しかし、入居者のご家族や、病院・ケアマネさんからの要望を聞くうちに、I社長様の中では一つの確信が生まれたといいます。

それは、老人ホームの1拠点だけでは、地域のすべてのニーズには応えきれないということ。

そして、2号店開設というさらなる挑戦を決心されたのです。

施設の方針を堅持して地域のニーズに応える

順風満帆とも思えるホームの運営状況ですが、課題も見えてきました。

先に書いた通り、現在の老人ホームには、要介護2の方が一人入居されています。

ご夫婦での入居を強く希望されたため、要介護5の奥様とともに要介護2のご主人様を特例として受け入れたという経緯があったのです。

ただし、ご主人様には以前から使用しているデイサービスがあって、環境が変わると精神的に安定しなくなるという事情から、現在も週3回の使用を続けていました。

老人ホーム事業と訪問介護サービス事業を同時経営されているI社長様にとって、この特例が事業としては採算割れを招く要因となってしまったといいます。

このケースの課題を踏まえ、今後は極力要介護3~4という当初の方針にご理解いただける方に限って入居いただくとのことです。また、医療依存度が高い方の入居が増えており、今後は介護職の方にもさらなる資格取得を目指してもらう方針でいるとのことです。

老人ホームの運営においては、当初の想定とは異なる事態がいろいろ発生いたします。

この老人ホームの場合は、地域のニーズにしっかりと応えたことで、開設1年にして地域にしっかり根付いた施設へと成長しました。

その一方で、「これくらいならかまわないだろう」と特例として受け入れた入居事例が、のちのち事業面の障害になるという課題も見えてきました。

皆さんが事業に参入される際は、施設の方針を極力崩さず、同時に地域のニーズに耳を傾けながら、新たな老人ホームの運営にチャレンジしていただきたいと思っております。

その他のエピソードは以下よりお読みください

家賃10万円の空き家が住宅型老人ホームに生まれ変わった! エピソード(1)「建物編」

家賃10万円の空き家が住宅型老人ホームに生まれ変わった! エピソード(2)「人集め編」

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